$24.99Observationは買い?
Observationは、こんな人なら買い
- 物語こそがプレイの理由だという、じっくり緊張感のあるSFが好き
- 追いかけてくる怪物ではなく、不安と静けさで作られたホラーがみたい
- コンソールや表示値、小さな技術パズルをいじるのが楽しい
- HAL 9000と会話する宇宙飛行士よりも、HAL 9000の側になりたい
- プレイ時間6〜8時間ほどの短い作品でもよく、操作には忍耐を求められると割り切れる
スクリーンショット
ステーションの中の人ではなく、ステーションになる
サムに肉体はありません。見えるのはステーションの防犯カメラ越しの光景、そして後半は無重力の通路を飛び回る小型球形ドローンの視点。ハッチを開け、電力を復旧させ、気圧を調整し、診断を実行し、部屋をスキャンして役に立つものを探す。それがステーションコンピュータであるあなたの仕事です。操作はすべてステーション自前のインターフェース上で行われ、ボタンと表示値だらけ。しかもそのほとんどがアクションではなく、小さなパズルとして設計されています。
なんとも不思議で独特な感覚です。船内で最も強力な存在であるはずなのに、レンズの前に漂うたった一人の女性に完全に依存している。エマが命令を下し、あなたがそれを可能にする。そして事故でサムの記憶の大半が消えたあとは、エマと同じペースで、このステーションがそもそも何なのかを組み立てていくことになります。
知れば知るほど深みにはまるミステリー
設定はシンプルです。事故が起き、クルーが行方不明になり、ステーションは半死半生。しかし、その説明は決して単純ではありません。エマがモジュールを進めるにつれ、あなたが掘り起こした資料や表示データが全体像を埋めていくのですが、その像は常に動き続けます。ステーションは本来あるべき場所にいない。しかも土星の六角形渦は、問題が起きるたびにそこにいるくせがあるのです。
そしてあの信号。作業を中断させ、要求を突きつけてくる。その要求とは、エマそのもの。このホラーは騒々しいのではなく、静かなのです。冷たい通路、ミニマルなサウンドトラック、あの黒い宇宙に対するステーション一つの小ささ。結末はプレイヤーを二分します。相応しいピリオドだと感じる人もいれば、物語が自ら袋小路に書き込んでしまったと感じる人も。どちらにせよ、そこへたどり着く過程こそが本作の醍醐味です。



















