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泳ぎを覚える生命を育てる
ランダムに生成された生き物たちを水の中に放り込んだら、あとは物理法則にゆだねます。ほとんどはバタバタするだけです。少しでも動けたものが子孫を多く残し、10世代もすれば、その子孫たちは関節のトルクで水を押してちゃんと泳ぐようになります。
脳は小さなパイプライン式のコンピューターで、感覚が入ってきて、ニューロンが発火して、筋肉が収縮します。不器用な塊が立派なハンターや臆病な草食動物に変わっていく様子を眺めて、家系図でその道のりをたどれます。時間と安定したエサさえあれば、自然選択がしっかり働いてくれます。
生き物の住む海を作る
適応の舞台になる世界を作るのも仕事です。深さや土を選んだら、山を盛り上げ、捕食者が潜む暗い洞窟を掘り、光に合わせてサンゴや昆布を植えます。
植物は日光が好きだったり嫌いだったり、相性のいい組み合わせも悪い組み合わせもあるので、配置がものを言います。バランスを崩すとみんな飢えてしまいます。うまく決まれば、自分だけのスローテレビの完成です。浅瀬を草食動物がぐるぐる回り、掘ってあげた洞窟ではヒレの多すぎる何かが待ち構えています。
遺伝子と牙で神になる
思い通りにしたくなったら、種に特徴を植え付ける道具が解放されます。触手、体の大きさ、体のパーツの数、泳ぐときにかかる抵抗やトルクまで決められます。
戦いも計算のうちです。電気攻撃でしびれさせたり、毒のあるトゲを生やしたり、ただ追いかけて噛むのがうまくなったりして、獲物も負けじと防御を進化させます。個体数のグラフを見れば誰が勝っているか一目瞭然です。ネタバレすると、きれいなヤツが勝つことはまずありません。
ほかに知っておくことは?
魚は全部自分でデザインするの?
作ろうと思えば作れますが、めったに必要ありません。水や植物、捕食者の条件さえ合えば、ランダムな生き物は勝手に進化しますし、足りない分はワークショップのダウンロードですぐ補えます。左右対称や触手といった特定の体つきにしたいときにエディターの出番で、あとは突然変異にまかせられます。
神ゲームとしての操作は忙しいの?
好きなだけ関われます。水槽を回しっぱなしで眺めるだけでも、地形を削ったり、植物を植えたり、遺伝子のルールをいじったりもできます。進めると抵抗やトルクまで細かく調整できるようになるので、最初はガーデニング気分で、後半は水の中の実験室を切り盛りする気分になります。
生態系が全滅することもあるの?
ありますし、少なくとも一度は起きます。植物が多すぎたり、捕食者が多すぎたり、優秀すぎるハンターが一匹いたりすると、棲み家を食べ尽くしてしまいます。遺伝子や放流を大きく変える前はセーブして、個体数のグラフを見守りつつ、頂点捕食者が暴走したとき用に予備の水槽を残しておきましょう。


















