$29.99STEINS;GATEは買い?
STEINS;GATEは、こんな人なら買い
- 戦闘なし、読むことと選択だけの、物語第一のゲームが欲しい人
- じわじわと積み上がって、やがて巨大な何かになる序盤を楽しめる人
- 自らのルールを真を真剣に扱うタイムトラベルものが好きな人
- 二周目の甲斐があるマルチエンディングを求めている人
- キャラクターへの思い入れがある分、物語に少し傷つくことも受け入れられる人
スクリーンショット
過去にメッセージを送れる電子レンジ
プレイヤーは、自分を狂気の科学者だと主張する学生・岡部倫太郎。秋葉原の店の上にある狭いラボが舞台です。彼と仲間たちが普通の電子レンジをいじっていたところ、過去にメッセージを送れることが発覚。そこで実験が始まります。昨日への小さな変更をテキストメッセージとして送ると、現在が目の前で移り変わっていく。
パーティー芸のような実験は、やがて制御不能の螺旋に。実験は大型ハドロン衝突型加速器を抱える組織・SERNの耳に入り、反乌托邦的な未来から来たと自称するタイムトラベラー、ジョン・タイターまでもが現れます。トーンはコメディからスリラーへ、代償が大きくなるにつれて一歩一歩着実に変化していく。その変化の一つひとつに、物語は説得力を持たせています。
スマホが物語を分岐させる
分岐は「フォーントリガー」というシステムで動いています。選択肢をリストから選ぶ代わりに、岡部のスマホで電話に出るか無視するか、メッセージに返信するか、メールを送るかを行います。電話に出たかどうか、何を書いたか、誰に送ったか。そのさりげない積み重ねが、物語の行き先を静かに導いていくのです。
巧妙なのは、レバーが引かれる瞬間をほとんど見せないこと。どのルートに乗るかは日常的な小さな選択次第で、どの選択が効いたのかはエンディングに到達するまで教えてくれません。だから二周目はそれ自体が本物の謎になる。「あの電話に出ていたら、どうなっていたんだろう?」と。
読んで、そして感じる物語
本作はビジュアルノベル。つまり体験の中心は読むことです。イラストシーンの上に会話とナレーション、岡部の独白が重なり、フルボイスと、シーンごとに空気を作るサウンドトラックが付きます。プレイ時間は30〜50時間。物語こそがこの作品のすべてです。
ゆっくりな導入は覚悟しておきましょう。序盤の章はラボでのたわいない会話、日常、キャラクターを知る時間に費やされます。それも設計のうちです。後半の感情の重みが効くのは、まず彼らを「知っている」から。タイムラインが締め付け始めるとテンポは一変し、その報酬こそが、この物語がこれほど愛される理由です。
始める前に知っておくべきこと
選択は本当に物語を変えるの?
変わります。マルチエンディングを用意していて、分岐はフォーントリガー、つまり電話に出る、メッセージに返信する、メールを送るという操作で決まります。ただし、どの選択が効いているのかはゲームが隠しているので、一周目は自然に一つのエンディングに辿り着くことが多いです。他の結末を見るには、スマホの使い方を変えての二周目が必要になります。
プレイ時間はどれくらい? 短時間ずつ遊べる?
ストアでは読書時間として30〜50時間と案内されています。ビジュアルノベルなので短時間プレイとは相性が良く、一章読んで置いて、また戻る、という使い方ができます。ただ、物語は勢いに乗ったほうが味わえる作品でもあります。終盤の章はテンポが速く、途中で手放すのが難しいので。
アニメを知らなくても、日本語が分からなくても楽しめる?
予備知識は一切不要です。物語は単独で成立していて、何も知らずに始めることが最高の体験になるよう書かれています。ビジュアルノベルを今まで読んだことのない人たちの間でも熱烈なファンが多く、「このジャンルに時間をかける価値があると確信させられたのはこの作品」と語る人がたくさんいます。


















