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慌てず、じっくり問うクライミング
すべてのつかみどころは自分で選べます。左右のトリガーがそれぞれ片手を操作するので、手を伸ばし、離し、また伸ばして登っていきます。スタミナメーターを見ながら、岩棚で休んで息を整えるタイミングを計る仕組みです。ピトンは3本持っていて、岩に打ち込めばそこで落下が止まります。ただし3本しかないので、どこに安全にお金をかけるか、どの古いアンカーを回収してより高い場所に打ち直すかを考えるのもゲームの一部です。懸垂下降、ロープスイング、壁走りもできます。死ぬことはなく、落ちても少し登り直すだけ。緊張感は穏やかで、命がけというより、息をひそえているような感覚です。
残された物語が詰まった塔
この塔はかつて町でした。人々は岩に住まいを掘り、潮の満ち引きとともに暮らしていました。やがて水が引いて、二度と戻ることはなかったのです。登るにつれて、彼らの手紙や、起動できる壁画、動かす祭壇、積み上げる石のケルンが見つかります。貝殻を耳に当てると、過去の声が聞こえることも。自分の登攀は、彼らの歩みを一つひとつの階層ごとにたどるもので、物語は小さな断片として届き、それを自分で組み立てていく仕組みです。






















