$6.66We Know the Devilは買い?
We Know the Devilは、こんな人なら買い
- こじれた十代の友情を描く短めのストーリー重視ビジュアルノベルが好き
- 恥や秘密、知られたい気持ちを描くクィアな物語を求めている
- 短いマルチエンディングをつなげて意味を読み解くのが好き
- ローファイな写真と素朴なアート、不気味なシンセ音楽が好き
スクリーンショット
仲間外れを選ぶ
ここに一人だけのヒロインはいません。毒舌なネプチューン、殻に閉じこもるジュピター、痛々しいほど内気なヴィーナス。長い夜が更けていくなか、2人ずつの組み合わせを行き来します。ヴィーナスとネプチューンを選べば悪口の応酬がやがて優しさに変わり、ジュピターとネプチューンなら言えなかった本音がついにこぼれ、ヴィーナスとジュピターなら2人でいい子になろうと足掻きます。
必ず誰か1人が会話の輪から外れます。その不均衡こそ仕掛けの中心で、ペアごとに違う親密さが描かれるからこそ胸に刺さります。3通りのペアエンディングにボーナスのトゥルーエンドもあり、組み合わせを変えて繰り返すご褒美が用意されています。
スカウトキャンプの長い夜
帰るためには、イエスを歌う退屈な歌と大人たちの雑用、気まずい3人組とのあと1週間を耐え抜き、森の奥の一番寂しいキャビンで12時間を過ごさなくてはなりません。読み進め、誰と誰を組ませるか選び、悪魔の訪れを待ちます。
ホラーはビックリ系ではなく、抽象的で心理的な怖さです。ラジオもルールも神が何を聞いているのかも、多くは語られないまま。ささいに思えたおしゃべりがふと意味を変えるので、断片から手探りで読み解きます。設定を考察するより、ゆっくりした夜にじっくり読むのに向いています。
使い捨てカメラとシンセノイズ
使い捨てカメラで撮ったような色あせた写真——白く飛んだ木々、がらんとしたキャンプの建物、90年代の夏の匂い。その上に灰色の線画の少女たちが立ち、いる場所から少しだけ浮いています。
下を流れるのは、80年代ホラーを思わせる凍てつくシンセの音楽。ラジオの雑音と、突発的な激しいノイズが混じります。2人がひそひそ話し、もう1人がどこかで黙っている、そのざわめきに浸ります。大きなノイズが苦手なら音量は小さめがおすすめです。怖さは悪魔の所業そのものより、音と孤立からにじみます。
プレイ前に知っておくこと
実際、どれくらい怖い?
恐怖や不穏な会話、終盤の身体ホラー、ノイズ混じりの不安をあおる音楽と突発的な大音量を覚悟してください。怖さは、田舎の宗教キャンプでクィアとして見られ、裁かれることに結びつき、孤立と疎外感がテーマです。追いかけられるモノ系ではなく、心理的で象徴的な怖さです。
全部見るのにどれくらいかかる?
コンパクトです。1周は2時間もかからず、全エンディングも繰り返し込みで一晩に余裕で収まります。短さが効いていて、別のペアを試すハードルが低く、1周目に聞き流した台詞が、3人を知るほど重く響きます。
ビジュアルノベルに詳しくないと遊べない?
いいえ。読んで時々ペアを選ぶだけで、パズルもステータスもゲームオーバーもありません。読み物中心のゲームと曖昧な語りに抵抗がなければ、形式が邪魔になることはありません。





















