$10.99Tiny Bunnyは買い?
Tiny Bunnyは、こんな人なら買い
- じわじわと緊張を高め、心の奥まで染み渡るタイプのホラーが好き
- 選択が物語の行方を本当に変えるノベルゲームを求めている
- 民話めいた恐怖と雪の閉鎖的な舞台が織りなす、暗く重厚な物語を楽しめる
- 心に残る物語と引き換えなら、過激な暴力描写やきつい言葉も受け入れられる
スクリーンショット
徐々に首を絞めてくる冬のミステリー
アントンは森に囲まれた小さな辺境の町に引っ越してきたばかり。ところがこの町には問題があった。子どもたちが次々と行方不明になっているのです。何かがそこにいて、自分が「当然」と考えるものを連れ去っています。
読み、聞き、選択を重ねるうちに、物語はあなたの決断に合わせて分岐し、危険はエスカレートしていきます。緊張はじわじわと高まっていく構成です。まず噂話、次に証拠、そして最後には二度と忘れられないものが目の前に現れる。探偵役が子どもで、答えが問いよりもずっとひどい、そんな探偵小説のような作品です。
重みのある選択
本作は選択が本当に効いてくるノベルゲームです。どのルートが開くか、誰が生き残るか、そしてアントンがどういう存在になるか、そのすべてがあなたの決断次第。しかもエンディングは全部で20種類用意されています。となると、会話の一つ一つが小さな賭けになります。ここで優しく一言、あそこで拒絶、それだけで取り返しのつかない方向に物語が曲がってしまうのです。
そして物語が終始突きつけてくるのが、残酷な最終選択です。生き残ることと、人間であり続けること。どちらか一方。別のエンディングにたどり着くには、戻って違う選択をし直すしかありません。画面が暗くなったあとも、ホラーの余韻が頭から離れなくなる。まさにそういう仕掛けです。
読み進めるように森へ分け入る
ノベルゲームであるTiny Bunnyは、ストーリーそのものがプレイヤーを運んでくれます。会話、ナレーション、挿し絵付きのシーンが主体で、途中には軽いポイント&クリックの操作や小さなミニゲームが挟まり、読むペースに緩急をつけます。手描きのモノクロアートは、あらゆるシーンに陰鬱な絵本のような質感を与え、オリジナルサウンドトラックだけで十分に怖がらせてくれます。
物語は非線形で、一本道を突き進むのではなく、ルートやエンディングへと枝分かれしていきます。「この先が読みたい」ためにノベルゲームを遊ぶ人なら、読むべき「この先」がたっぷり詰まった一本です。
プレイ前に知っておくべきこと
一人で遊べる?
はい、シングルプレイ専用のゲームです。自分のペースで物語を読み進め、アントンとして選択を重ね、分岐するストーリーを一人で探索していきます。他の人と合わせる必要も、外部からのプレッシャーも一切なし。あるのは自分、文章、アート、そしてあの森だけです。
物語のボリュームは?周回する価値はある?
ストーリーは大きく分岐し、エンディングは全部で20種類。なので1周では物語のほんの一部しか見られません。選択を変えて周回すれば新しいルートが開きます。ただしエンディングそのものは評価が分かれていて、序盤の章の見事な盛り上がりに比べ、最終エピソードの結末に肩透かしを食らったという声は少なくありません。
怖さや暴力描写はどの程度?
本気で暗い作品です。敵意に満ちた世界で子どもたちが消えていく物語であり、その部分を和らげる措置は一切ありません。

















