$4.99SIMULACRAは買い?
SIMULACRAは、こんな人なら買い
- 目が離せない画面を通して、じわじわと精神を削られるようなホラーが欲しい人
- 自分の選択が結末を決める物語が好きな人
- 手がかりを掘り起こして、謎を自分の頭で解き明かすのが楽しい人
- スリラーを力ずくで突破するより、会話で乗り切りたい人
スクリーンショット
自分のものじゃないスマホ
ゲーム全体がひとつの画面、つまりアンナが残したままのスマホの中だけで進みます。冒頭を飾るのは壊れた動画。彼女を探さないでほしいと訴える必死のメッセージで、これは逆に探すべき理由として十分すぎるほど。そこから先、スマホの挙動はおかしなことになります。ファイルは消え、データは破損し、デバイスの中の何かがあなたの詮索を嫌がっている様子。シンプルな発想ですが、作り込みは本物です。キャラクターは実在の俳優が演じ、撮影も実在の場所で行われているので、彼女の動画ログや写真はまるで見知らぬ他人のプライベートそのもの。だからこそ覗き見る背徳感が、あるべき不快感のまま伝わってきます。
目的のある詮索
スマホの中身はすべて調査対象。メッセージ、メール、ギャラリー、マッチングアプリのマッチ相手、SNSのフィード、ブラウザ履歴まで。彼女の友人たちにメッセージを送り、彼女の居場所を知らない彼らとやり取りしながら返信を選んでいきます。さらに、ある場面からは一歩踏み込んでアンナになりすますことも可能。他人には絶対に教えてくれないはずの情報を、彼女のふりして引き出すのです。ゲームは終始「彼女を見つけるためにどこまでやるのか」を問いかけてきますし、チャットの向こう側の人間だって、いつも正直とは限りません。
返信ひとつで物語が動く
このゲームを支えているのは会話です。通知として届くチャットに返信を選び、その言葉が相手の態度と、5つのエンディングのどれにたどり着くかを決めていきます。スマホを通して語られるビジュアルノベルのように読めます。カットシーンのカメラはなく、あるのは「入力中」の表示を凝視する緊張感と、真実を語るか、役を演じるか、それともアンナに近づけるなら何でも言うかの判断だけ。クリア後には高速チャットモードが解放され、選ばなかったルートを短時間で試せます。エンディング同士が食い違うだけに、これはかなり重要です。
失踪の謎を組み立てる
探偵仕事は細部に宿ります。SNSの投稿に隠された電話番号、メールの片隅に埋もれた名前、一見ただの写真に見えるけれど実は重要な意味を持つ一枚。失われたファイルを復元し、画像とテキストの復号パズルを繰り返し解きながら、スマホが隠しているアンナの物語の断片を解放していきます。そしてテキスト、通話、アプリから集めた断片をつなぎ合わせ、彼女の最期の日々を浮かび上がらせるのです。誰も事件ファイルを渡してはくれません。疑わしい手がかりをひとつずつ自分の手で積み上げ、彼女の連絡先の中で誰が真実を語っているのかを見極めながら、自分で作り上げるしかないのです。
よくある質問
1周どのくらいの時間がかかりますか?
初回プレイは数時間で、濃密な物語が1〜2晩の夜を埋めてくれます。他のエンディングも見たいなら、本編クリア後に解放される高速チャットモードのおかげで2周目以降はかなり速く進められるので、5つのエンディングを全部狙うのも現実的な範囲内です。
本当に怖いのですか?
グロテスクさよりも、じわじわと迫る不気味さが主軸です。突然の演出も覚悟してください。グリッチの走った画面、壊れた動画の中で歪む顔、少し近すぎるタイミングで鳴る音。一番怖いのは静かな部分で、他人のプライベートを読み込んでいる最中、スマホのこちら側が自分を見返しているのではないかという感覚です。
パズルが物語の邪魔になりませんか?
なりません。復号パズルは短い画像・テキストの課題が繰り返し出てくる形式で、物語を塞ぐのではなく、アンナの物語の追加要素への入り口になっています。謎解き目当てなら手がかりとして機能しますし、物語目当てでも、あっさり終わるので足止めにはなりません。
結末までしっかり決まるのですか?
正直、ここで評価が分かれます。積み上げる伏線、リアリティ、じわじわと高まる緊張感には高い評価が集まる一方、終盤は地に足のついた序盤から一転して不条理でシュールな方向へ進み、そこに付いていけないプレイヤーもいます。きれいにまとまる結末よりも、捜査と雰囲気を楽しむつもりで挑むのがおすすめです。





























