$34.99Pathologic 3は買い?
Pathologic 3は、こんな人なら買い
- 実際に変えられる物語が欲しい、そのために骨を折るのは厭わない
- 手がかりが物ではなく人間であるようなミステリーが好き
- 時間をかけてじっくり進む、陰鬱で雰囲気のある世界を楽しめる
- これまでのPathologicシリーズは厳しすぎて挫折した、でも入りたいと思っている
- 他のゲームが手を出そうとしないアイデアと引き換えに、多少の技術的な粗は目をつぶれる
スクリーンショット
医者、死にゆく町、そして十二日間
プレイヤーはダニール・ダンコフスキー。不老不死の男がいるという噂を追って、ステップの果てにある町を訪れた医師にして研究者だ。その男はすでに死んでおり、致命的な疫病が街を覆いつつある。ゲームは失敗の後から始まり、ペスト医師なら誰も持ったことのないたった一つのものを手にさせる。時間を巻き戻してやり直すチャンスだ。一分一分が勝負で、物語はプレイヤーの決断を軸に分岐していく。陰惨で、奇妙で、ところどころ静かに笑える。理性の人間が、理性のルールに従わない何かを知恵でねじ伏せようとする物語である。
探偵ごっこのような診断
医学の訓練こそが最大の武器だ。患者と対面で向き合い、診察する。患者は一人ひとり小さな謎である。嘘をつき、話をはしょり、本心を隠す。だからこそ本当の症状と作り話を見分け、ワクチンへと一歩一歩近づいていく必要がある。正しい診断には観察眼と、自分自身を含めた全員への健全な疑い心が要る。この診断パートは本作の見せ場で、ゲーム中でも特に面白いクエストにつながっている。その一方で、プレイヤー自身の精神は削れていく。無気力と躁状態は出来事の受け取り方を変え、新たな気づきをもたらすこともあれば、死に至らしめることもある。
始める前に知っておくべきこと
本当に過ちをなかったことにできるの?
できます。時間こそが道具です。以前の日へ巻き戻し、別の道を選び、新たな結果がどう展開するかを見届けられます。物語はこの仕組みを軸に作られており、メカニクスに直接触れるクエストも用意されています。長時間プレイからの忠告を一つ。完璧な周回を追い求めるとやり直しが発生しがちです。ある一日を修正したら、別の一日が崩れることもあるのです。
前作をプレイしていないとダメ?
いいえ、ここから始めても物語は追えます。とはいえストーリーは町と登場人物にある程度の馴染みを前提としており、前作を知っているプレイヤーのほうが、作り直されたストーリーラインや再登場するキャラクターをより深く楽しめます。シリーズにこれまで尻込みしていた人なら、本作はいちばんやさしい入り口です。




















