$19.99Conariumは買い?
Conariumは、こんな人なら買い
- 連発するジャンプスケアよりも、雰囲気と物語で恐怖を積み上げるホラーが好き
- アクションゲームよりも、じっくり物語を味わう数時間が欲しい
- 『狂気の山脈にて』を読んだことがある、あるいはメモと手がかりから筋を組み立てるのが好き
- 難解なパズルよりも、物語が自分をどこへ連れて行くかが大事
スクリーンショット
目覚めることが、そもそもの間違い
目を開けると、そこは南極点近くの研究基地ウプウアウトの一室。テーブルの上の装置が壁に光の模様を投げかけ、その音は描写しがたく、なおさら忘れがたい。基地のことは覚えている。だが、そこで何が起きたのかは思い出せないし、ほかの3人の科学者の姿もない。
ここからConariumが始まる。武器もない、ブリーフィングもない。あるのは放棄された基地と、「何かがひどく間違った」という確信が膨らんでいく感覚だけ。基地とその周囲の凍った大地を探索し、メモや日誌、機材をかき分けながら、調査隊が実際に何をしようとしていたのかを組み立てていく。物語ははっきり告げる。装置は使われ、あなたは死に、そして微妙に変わった状態で戻ってきた、と。何を失ったのか、それとも何かを持ち帰ってしまったのか。ゲーム全体がこの問いの上に成り立っている。
読み進めて真実へたどり着く
このゲームは「注意を払うこと」そのものが土台だ。プレイヤーの大半は探索。引き出しを開け、資料を読み、手がかりを調べ、秘密を解き明かす。基地が残したものから物語が自ずと組み上がっていく仕掛けだ。道中のパズルは総じて穏やかで、クリアした人の多くが「易しめ」と認めるほど。つまずかせるのが目的ではなく、恐怖が積み重なっていく間、どんどん奥へ進ませ続けるためのものだ。
探索するのは基地だけではない。夢と幻視が割り込んできて、フランクには見当のつかない場所や記憶を見せる。終盤には、見たもののどれが現実で、どれが過去で、どれが狂気だったのか、本当に見分けがつかなくなる。ラヴクラフト読者向けの秘密やイースターエッグも隠されており、エンディングも複数。真実をどう扱うかで、結末の受け止め方が変わる。不気味な存在との遭遇が静けさを破る場面もいくつかあるが、取るべき行動はひとつ、逃げることだ。
プレイ前に知っておくべきこと
Conariumのプレイ時間は?怖さはどの程度?
じっくり進めるとおよそ5〜7時間ほどです。怖さの度合いでいえば、鬼ごっこ式ホラーというより静かな戦慄に近いタイプ。恐怖の源は雰囲気、音、そして読む文章であって、追いかけられることではありません。不気味な何かが現れて急いで逃げる緊張の場面もいくつかありますが、いずれも短いものです。常にモンスターと遭遇したい人には向きません。でも、じわじわと肌に染み込む物語が欲しい人にはぴったりです。
パズルは難しい?詰まることはある?
パズルは易しめで、本当の難所は「注意を払い続けること」のほうです。先の部屋で読み飛ばしたメモや見過ごした物体のせいで、機械が何を求めているのか分からなくなることがあります。来た道を戻り、入手したものを読み返せば、大半の答えは自然と揃います。なお、エンディングは複数あるので、終盤の行動も重要です。
映像とサウンドはどう?
Unreal Engine 4で動いており、ビジュアルの貢献度は大きいです。暗い洞窟のような空間、異質な彫像、そして徐々に秘密を明かしていく基地。サウンドトラックはハイライトで、幽玄でありながら抑制が効いており、効果音とともに雰囲気の多くを担っています。荒々しくも美しい見た目の良さに加え、空っぽの部屋を本当に「空っぽ」に感じさせるのは音の力です。




















