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カウンターの裏で過ごす一夜
ゲームの中核は、素朴で心地よい労働だ。カウボーイがウイスキーを注文し、離れたテーブルの客はシチューを欲しがる。一人称視点でバーカウンターとキッチンを行き来しながら、混ぜて、調理して、提供する。ドリンクと料理のメカニクスはシンプルで飾り気がないので、忙しくなっても操作と格闘することはない。遅れを取っても厳しいペナルティもない。客が店を出ていくことはあっても、何かが崩壊するわけではない。自分のペースで働く仕事であり、プレッシャーは失敗状態ではなく満席の椅子から来るものだ。夜が終わったら片付けて、仕入れをして、少し大きくなった店でまた同じ一日を迎える準備をする。
自分だけのサルーンづくり
手入れの行き届いていないバーからスタートして、町の誰もが「あれはあんたの店だ」と分かるものに仕上げていく。家具セット、バー用の設備、装飾、色の着替えで見た目を決められ、機能的なアップグレードは店の運営を変えていく。ギャンブルのテーブルを置き、二階の部屋を貸し出し、お金が入ってきたら部屋をいろいろなスタイルで整えていく。おそろいのテーブルと椅子を並べて、花瓶をここに置き、旗をあそこに飾る。これが地味にハマるのだ。レイアウトには制限があるものの、その範囲内なら店に「持ち主がいる」感じを生み出す余地は十分にあり、作ったものは町にちゃんと伝わる。
ブルーベリーとそこに生きる人々
バーに座る顔にはどれも物語があり、そのすべてがサルーンにたどり着く。町ブルーベリーには、それぞれの野心と悩みを抱えたキャラクターが住んでいて、クエストはその生活に踏み込んでいく。笑える場面もあれば、緊張感もあり、ときには暗い話も。たいていの経営シミュレーションと違って、ここにはフルボイスの本格的なストーリーが用意されていて、店の明かりを灯し続ける理由を与えてくれる。店の外に出て一人称視点で町を歩き、ご近所と顔を合わせたり、日雇いの仕事で小遣い稼ぎをすることもできる。サルーンを取り巻くフロンティアもまた、仕事の一部なのだ。
手を動かして経営するバー
仕事そのものが喜びであるタイプのシミュレーションゲームが好きなら、まさにそれだ。床にはおがくずが舞っている。備品を仕入れ、食事を一歩ずつ準備し、ドリンクを混ぜ、テーブルに給仕し、長い夜のあとに片付ける。すべて自分のカウンターの裏から行う。レシピと手順は分かりやすく示されているので、店内が満席になってもループは穏やかなままだ。稼いだお金はバーに再投資する。より良い設備、増やす家具、忙しさを和らげるスタッフ。おなじみの店主のリズムが、帽子と拍車をつけた客たちの集まる埃っぽいフロンティアの町に移植された形だ。
ビジネスを拡大する
経営の側面では、サルーンは拡大を待つ小さな帝国だ。どの仕事を自分でこなし、いつスタッフを雇うかを決め、給料と夜のラッシュのバランスを取り、ギャンブルのテーブル、貸し部屋、副業など、どの事業を足すかを選ぶ。評判システムが町からの見られ方を追跡し、影響力が伸びるにつれて信頼を得て報酬が解放されていく。ストーリーが進むと開放されるスキルツリーも用意されている。どこまで、どのくらいの速さで大きくするか。その問いに答えるのは自分であり、町はその答えに反応する。




















